“過失”受け入れ難い副署長、沈黙のまま 明石歩道橋事故(産経新聞)

 4度の不起訴の末、ついに法廷に立つことになった明石署元副署長、榊被告。被告を知る関係者は「本人は申し訳ないという気持ちで懸命に取り組んでいた。過失があったとは受け入れ難いだろう」と話した。

 20日午前、神戸市須磨区にある榊被告の自宅の扉は閉じられたまま。家人の女性がインターホン越しに「(榊被告は)いません」と答えるのみで、コメントなどが出されることもなかった。

 平成19年に元署長が死亡後、事故にかかわった警察幹部として、遺族らが処分に最も関心を寄せた榊被告。昭和44年に県警に採用後、署の刑事課長などを経て平成7年に警視に昇任。12年3月に明石署副署長に就任し、約1年半後に事故が起きた。その後警察学校管理官や運転免許試験場長を務め、17年1月に定年前の57歳で辞職。現在は県内の量販店で働いている。

 榊被告を知る県警関係者は「口数が多い方ではなく、黙々と仕事をするタイプ。仕事には厳しく、決裁内容に不満があれば、声を荒らげる一面もあった」と語る。

 また別の関係者は「事故後は副署長の立場から報道対応などに懸命に取り組んでいた。本人はずっと遺族に『大変申し訳ない』との気持ちを抱いているはずだが、一方で過失があったとは受け入れ難いだろう」と話した。

 今月15日に指定弁護士から事情聴取を受けた際は、「あなたのためにもなる」として取り調べの録音・録画を打診されたが、「遠慮してほしい」とかたくなに拒否、指定弁護士は「全面可視化」につながる録音・録画を断念したという。

 ある県警関係者は「副署長は指揮のトップではないし、署長や現場の警察官とは役割が異なる。市民感覚から起訴すべきだというのは受け入れざるを得ないが、本人も複雑な思いなのではないか」と、榊被告の心情を推し量った。

【関連記事】
次席検事「必要な協力を行う」 明石歩道橋事故で元副署長を強制起訴
検察官役弁護士「有罪を確信」 明石歩道橋事故で元副署長強制起訴
強制起訴、有罪立証へ 明石歩道橋事故“急造検察官”困難な道
JR脱線、立証へ高いハードル 「市民感覚」過剰制裁の危険性も
「正義って何ですか?」「本当に汚い」…永ちゃんvsものまね芸人の仁義なきバトル
児童虐待防止法施行から今年で10年。なぜ、わが子を傷つけるのか…

高崎自然動物園 名は「クロマグロ」、でもサルです 大分(毎日新聞)
夫婦の不仲のつけを背負わされ… 奈良・桜井市男児餓死事件(産経新聞)
<雑記帳>高崎のクジラ化石が新種と判明 群馬(毎日新聞)
<雑記帳>「チーム青森」の近江谷選手が市営バスの車内放送(毎日新聞)
「カジノ議連」発足 東京?沖縄?北海道? 当面の2カ所、焦点(産経新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。